マルチバンド画像の撮影方法

マルチバンド画像の撮影方法は、色々な方式の物が提案されています。
ここでは、我々が行っている
「"2ショット型"6バンド画像撮影方法」について説明します。

【準備する機材】
■デジタルカメラ:RAW出力が可能なもの
■分光撮影用フィルタ
■撮影用照明(スペクトルに輝線が無い物が好ましい)
  例)seric社製 人工太陽照明灯、
    東芝ライテック社製 色評価用蛍光灯
    キセノンランプ(赤外カットフィルタが必要な場合もある)
    白熱灯・ハロゲンランプ(注:短波長のS/Nが低下します)

【事前準備】
a.カメラの分光感度の計測
b.撮影時に使用する照明光スペクトルの計測


【Step.1】 通常と同じ状態(分光撮影用フィルタ無し)での撮影

【Step.2】 分光撮影用フィルタを使用しての撮影
 ■分光撮影用フィルタをレンズの前面に取り付けます。
 ■Step.1のときと同じ露出条件・シャッタースピードで撮影します。
  (シャッター速度の再現性が保証されるならば最適な値で撮影を行い、色再現処理時に補正してもOKです)


撮影作業は以上です。

Step.1〜2で得られたRAW画像(3バンド画像x2枚)をあわせて6バンド画像とします。
なおカメラから出力されるRAW画像ファイルはカメラメーカの独自フォーマットであることが多いため、色再現処理を実行する際にはRAW現像処理を施します。

【撮影風景の一例】

【撮影した2枚のRAW画像と色再現結果】